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知識登録で使うほど賢くなる「Knowledge MCP Server」

知識登録で使うほど賢くなる「Knowledge MCP Server」

WordPressとつないで“自前ナレッジ×AI”の執筆生産性を最大化する

概要(3行要約)

  • Knowledge MCP Server は、WordPressとHTTPでつながる“知識駆動型”の生成サーバーです。

  • 記事の下敷きになるナレッジ(知識)を手動/半自動で登録 → 生成時に注入して精度と一貫性を底上げ。

  • 既存の WPAW Local MCP プラグイン と連携し、Keyword Auto Writer・XAutoPost・FFmpeg Studio 等のワークフローに直結します。


こんな方におすすめ

  • AI記事の“的外れ感”を減らし、自社の知見で一貫した品質を出したい。

  • 共有レンタルサーバーでも動く軽量サーバーで試したい(php -S でもOK)。

  • 記事→拡散→動画化まで、WordPress中心の自動化パイプラインを組みたい。


仕組み(アーキテクチャ)

[KeywordAutoWriter] [その他のWPAWツール]


WordPress(WPAW Local MCPプラグイン)
├─ /wpaw/v1/mcp/generate ← 生成リクエスト
└─ /wpaw/v1/knowledge/search ← ナレッジ検索
│ HTTP (Bearer)

Knowledge MCP Server
├─ GET /health ← 死活監視
└─ POST /generate ← 生成(ナレッジ注入)

特長

  • ナレッジDB連携:WordPress内に蓄えた“自社知見”を生成プロンプトへ自動/半自動で注入

  • 小さく始めて拡張:疎通確認用の最小サーバー(test_mcp.php)でE2Eテスト→本番実装に差し替え

  • 共有サーバーOK/mcp/index.php.htaccess でフロントコントローラ運用可能

  • セキュアAuthorization: Bearer <API_KEY> でサーバー側検証、公開時はHTTPS推奨

  • ワークフロー直結:Keyword Auto Writer → XAutoPost → FFmpeg Studio → Engagers Finder へ滑らかに接続


導入手順(クイックスタート)

1) WordPress側(WPAW Local MCP)

  1. プラグイン → 新規追加 → アップロードwpaw-local-mcp.zip を有効化

  2. 管理メニュー 「WPAW Local MCP」 を開く

  3. MCPエンドポイントURLAPI Key を設定

  4. 「接続テスト(/health)」{"ok":true,"message":"healthy"} を確認

2) MCPサーバー側

  • ローカルPC(最短)

    php -S localhost:3333 test_mcp.php

    http://localhost:3333/health が OK なら疎通完了。

  • レンタルサーバー

    1. ドキュメントルートに /mcp/ を作成

    2. test_mcp.php/mcp/index.php として設置

    3. https://あなたのドメイン/mcp/health を確認

    4. 404時は以下の .htaccess/mcp/ に配置

    RewriteEngine On
    RewriteBase /mcp/
    RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
    RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
    RewriteRule ^ index.php [L]

ナレッジ登録 → 生成の流れ

  1. ナレッジを登録(手動/Web取り込み)

    • 管理画面で「タイトル/URL/本文」を保存

    • 公式一次情報は“自分の言葉で要約”して著作権・利用規約に配慮

  2. Keyword Auto Writer で記事生成

    • 生成時に関連ナレッジが自動で参照され、用語・論旨が安定

  3. XAutoPost で拡散、FFmpeg Studio でショート動画化、Engagers Finder で会話参戦

手動ナレッジの具体例は、先ほどお渡しした副業・アフィリエイト系の10サンプルをそのまま投入できます。


開発者向け:APIの最小例

MCP /generate(ダミー応答の最小サーバー例に対して)

POST /generate
Content-Type: application/json
Authorization: Bearer YOUR_API_KEY
{
“task”: “article”,
“inputs”: {
“keyword”: “副業 在宅の始め方”,
“lang”: “ja”,
“depth_mode”: “standard”,
“kn_max”: 5
}
}

→ 生成サーバー実装に応じて {"result": {"title": "...", "content": "..."} } を返す

WordPress REST(プラグイン経由)

POST /wp-json/wpaw/v1/mcp/generate
# body は MCPと同様の構造。権限: edit_posts

セキュリティの要点

  • HTTPSBearer検証 を本番必須に

  • WordPress RESTは edit_posts 権限で保護

  • 外部APIキー(Bing等)は管理画面にのみ保存し、ソース管理に含めない


トラブルシューティング(抜粋)

  • /health が 404/mcp/index.php ルーティング(.htaccess)を確認

  • 401/403:API Keyの不一致。WPとMCP双方の値を再確認

  • 接続タイムアウト:エンドポイントURL・TLS証明書・Basic認証の干渉を確認

  • 取り込み失敗:Bingキー・エンドポイント・言語/件数の設定を見直し


よくある質問(FAQ)

Q1. 共有レンタルサーバーでも動きますか?
A. はい。/mcp/index.php.htaccess でフロントコントローラ運用できます。

Q2. 自社独自のLLMやRAGに差し替えられますか?
A. 可能です。/generate の内部を自由に実装してください(OpenAI/自前RAGなど)。

Q3. どれくらいナレッジを入れれば効果が出ますか?
A. まずは10件の柱ナレッジを投入し、関連を書くたびに1記事1ナレッジを追加するペースで拡張すると、1ヶ月で明確に改善が見えます。

Q4. 画像/価格情報の扱いは?
A. 各ASP・ECの規約に従ってください。自動取得やスクレイピングは禁止事項に該当する場合があります。

Q5. チーム運用時の権限は?
A. ナレッジの登録・編集はWordPressの権限に従います。公開サイトへ出ない内部DBとして扱えるのが利点です。

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